はいどーもこんにちわ。小林です。
さて前回はスタイリングで一番重要となる工程『ベース作り』についての記事を書きました。
今回はいよいよスタイリング剤をつけて仕上げていきます。
もし過去記事を読んでいない場合はそちらから読むことをオススメします。
髪をセットすると印象は劇的に変わる!スタイリングをするメリットについて - ヘアスタイル研究所
それでは今回は『メンズセット~スタイリング剤のつけ方~』について説明していきますね!
それでは続きをどうぞ!
スタイリング剤をつける『ベース』は完璧?
まずはじめに前回の記事を読んでくれた人は『髪型のベースは完璧!』って感じになってますか?
みんなこんな感じで『ある程度のシルエット』は完成してますよね!
・・・
え!?なってない!?
・・・
そうですか・・・
前も書きましたが『ベース』ができていない状態でスタイリング剤をつけるとフツーに失敗するので「俺はこのままでいくぜー!!」っていう猛者以外はしっかり『ベース作りの練習』をしてから先に進みましょう。
とは言っても最初はうまく作れないことのほうが多いので、はじめのうちはある程度出来ていたらいいと思います。
ある程度とは言ってもあまりにもおかしなクセがついた状態とかはやめましょう。
確実にうまく出来ないので途中で絶対に挫折します。
ベースがある程度のクオリティで完成している人は次に進みましょう!
使用するスタイリング剤は?
まずは自分が目的とするヘアスタイルにあったスタイリング剤を用意しましょう。
スタイルによって、ワックス・ジェル・ムース・グリースなどいろいろなスタイリング剤を使いますが、今回はとりあえず一番ベーシックな感じでワックスを使います。
ワックスって言ってもいろいろ種類あると思うので、出来れば髪質・髪型にあったものを選びましょう。
わからなかったらとりあえずコレを使います。
ぼくも市販品・サロン専売品問わず色々なワックスを使ってきましたが・・・
結局ナカノワックスが一番使いやすいんですよね。
ナカノワックスの特徴として
- カットしたばかりの時と、伸びてきた時とのスタイリングのしやすさの差が少ない
- ファイバータイプなので軟毛や長さ・重さのある髪も持ち上げることができる
- 汎用性が高いので作れるスタイルの幅が広い
ってとこですかね?
上でも書いてあるとおりナカノワックスは髪の毛が潰れやすい状態の人や軟毛の人でもファイバーが入っているので簡単に立体感のあるスタイリングが出来ますが・・・
ベースのドライが汚いと引っかかりやすいです。
が、そのひっかかりを利用して立ち上げることができるので初心者の人でも比較的簡単に立体感のある髪型を作ることが出来ます。
とまぁそんな感じの使用感なので・・・色々とスタイリング剤を変えたりしても結局ぼくはナカノワックスに戻ってきます。
気になる方は一度使ってみると良さがわかると思います。
スタイリング剤をつけてみよう
その1.ワックスを髪全体の中間~毛先になじませる
まずワックスを手に取ります。大体パチンコ玉一個分くらいとって下さい。
パチンコ玉がわからない人はBB弾5発分くらいです。
それでも分からない人は・・・ウッヘッヘッヘ・・・・
その後よく手のひらで伸ばします。
よく伸ばしたら、髪全体の中間~毛先全体にムラにならないようにつけます(前髪以外)。
手のひらについているワックスで毛先の表面を高速でなでて「バッサバッサ」するような感じでつけると全体にムラなくつくと思います。
このとき絶対に根本にはつけないで下さい。
↑こんな感じで『中間~毛先』にワックスを馴染ませます。
文章だけでは分かりづらいと思うので動画を参考にしてみて下さい↓
ちなみに最初にワックスを髪全体に馴染ませる時、前髪にいきなりワックスをつけると前髪が分解してハゲっぽくなるので絶対につけないで下さい。
この段階では形とかはテキトーで大丈夫ですが、必ず『髪全体(前髪以外)』の『中間~毛先の部分』にムラなくつけて下さい。
注)動画の人形はつむじ部分に目印のピンを打ってありますが人間の頭には刺さないで下さい。出血します。
注)何度もいいますが絶対に根本に塗り込まないで下さい。毛穴が詰まってハゲる恐れがあります。
その2.毛流れをつけながらとかす
髪全体の中間~毛先にワックスをまんべんなくつけた後、自分が作ろうとするスタイルの毛流れの方向へと髪をとかしていきます。
この時の手の動きは全体にワックスを付けるときと同じような「バサバサ」っとするような感じでとかします。
このとき最初の段階でワックスをつけなかった前髪の方へと徐々にワックスを伸ばしていきます。
ちなみに赤い部分はワックスをつけてはいけない部分ですが、青い部分くらいまでは徐々にワックスを伸ばしてつけて下さい。
この状態で全体の毛流れを意識しながらひたすらバッサバッサして飽きるまでとかしていきます。すると・・・
不思議なことに髪の毛に束感が発生します。
こんな感じになればOK!
注)このときに束感が出ない場合はワックスが少なすぎます。
注)逆にワックスが多すぎた場合、重すぎて形にならなかったり毛束がバラバラに分解したりします。
その3.シルエットを作る
束感がしっかり出たら、あとは目的の髪型のシルエットに近づけていくだけです。
シルエットは基本的にはひし形を目指して下さい。
ひし形シルエットのヘアスタイルが一番キレイに見えます。
毛束ははすでに前段階で出来上がっているので、毛を指で軽く持ち上げたり適切な場所に毛束を配置するだけ簡単にシルエットを整えることが出来ると思います。
ちなみにベース作りで失敗していると…この段階でひし形のシルエットになりません。
でもまぁ最初はうまくいかなくて当たり前なので、多少「失敗した!!」と思っても諦めずにチャレンジしましょう。
失敗すればするほどスタイリングの技術は上達します!
ちなみにベースはちゃんと出来てるのに『指でうまくシルエットが作れない』『指で持ち上げると束がつぶれてしまう』という人はコームを使いましょう。
使うのはテール(どちらか片方が尖ってるやつ)があるモノか、『ライジングコーム』もしくは『ブルーコーム』が使いやすいです。
ブルーコームは逆毛が立てやすいコーム付き、ライジングコームは先の細さが違う2種類のクシがついているので自分の用途にあったものを選ぶといいと思います(最近では逆毛を立てるスタイルの人が少ないと思うのでどちらかというとライジングコームがオススメです)。
ファイナルコームはテール(細長い所)が長いので髪の毛の奥の細かい所も調整することが出来ます。(世界大会の時ドイツにも持っていって実際使ったのもこのコームなので個人的には一番思い入れのあるコームです。)
コームをうまく使うと案外簡単に毛束を持ち上げたりできるので、指で触ってシルエットが崩れる人は一度使ってみると良いかも知れません。
その4.スプレーをかける
形を作り終えたら作った形をキープするためにハードスプレーをかけます。
スプレーは毛の裏側に入れ込むようにかけるとキープしやすくなります。
細かいところをピンポイントで固めたいなら近くでスプレーし、大まかなシルエットをしっかり固めたいなら30cmほど離れたところからスプレーします。
最後に少し離して全体にスプレーしてフィニッシュです。
※ちなみにスプレーは粒子が細かいほうが使いやすいです。
個人的に汎用性が高くて好きなのはトリエの10番とかですけど、正直固まりやすくて自分が使いやすければ何でもいいです。(ちなみにぼくは過去に6本1セットの箱買いしていました笑)
こんな感じになりましたか?
以上で全行程終了です。おつかれさまでした!
おわりに
さて今回の記事をもって『スタイリング基礎知識~メンズ編~』は終わりになります。
今までこの記事に書いてきたのは『ぼくがやりやすい方法』であって、『必ずこうしないとダメ!』ってものじゃないです。
ただ「スタイリングの仕方がわからない」「美容室に行っても教えてもらえない」のような声を実際に聞き、今回スタイリングの基礎の基礎を書いて来ましたが・・・・
これを読んでくれた人達の『わからない』『どうしよう』『困った』が少しでも解消されたらうれしいと思います。
基礎知識編が終わったということで・・・
ここからは実際にご来店いただいたお客様のスタイル写真(※もちろんプライバシー保護のため許可なくお顔は掲載しません)を元に、以前から「ぜひ作って欲しい!!」とたくさんの声を頂いていたお客様自身がいつでも見ることができる専用の『スタイリングの教科書』的なものを作っていこうと思います。
そうすればお客様がサロンから帰り、何日たった後だったとしてもそのページを見て、「自分の髪型はこういう感じでスタイリングすればうまくいくんだな!」と確認できるようになりますからね!
とりあえず早く形にできるように頑張りたいと思います!
長々書きましたがこれにて終わりとさせていただきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました!