はいどーもこんにちは。小林です。
さて今回は『ツーブロックアップバングショート』のスタイリング方法についての記事になります。
それでは早速説明していきますね!
『ツーブロックアップバングショート』というヘアスタイルの特徴
まずこのヘアスタイルは
・前髪が上がっているアップバング
・サイドがツーブロック
・襟足が短め
という髪型であり、
・前髪が上がっているのでスッキリとした印象になる
・襟足とサイドが刈り上げなので清潔感がある
・短くスッキリしているのでビジネスや面接に使える
という特徴をもっています。
またサイドのツーブロック部分にかぶる毛の長さを調整することによって全体的な長さの雰囲気も調整することが出来ます。
↑かぶっている長さの違いでずいぶん雰囲気が変わりますね!
スタイリング前の準備
さてそれでは実際にスタイリングの手順について書いていきます。
ちなみにスタイリングする前は髪を全体的に濡らし、スタイリング剤やドライヤー・アイロンといったスタイリングに必要な道具を準備しましょう。
1.ベース作り
まずは髪の毛を全体的に濡らします。
今回のモデルはいつもご来店いただいているSくんのご紹介で初めてご来店いただいたMくんです。
Mくんは『軟毛』『くせ毛』『毛が頭皮にそって寝た状態で生えている』という軟毛特有の特徴があるため、全体的にペッタリと張り付いた感じの立体感のないスタイルになることが多いです。
Mくんに見られるような軟毛の特徴を持っている人がうまくスタイリングするためにはベースのブローが非常に重要となってきます。
そのためにスタイリングをする前には必ずしっかりウエットして髪の毛にカタチが付きやすい状態にしておきましょう。(ぬるま湯でしっかり濡らすのがおすすめです)。
しっかり濡らしたらベース剤としてはブローローションを使います。
中野製薬 ナカノ グラマラスカール N ローション ハード 150ml
ブローローションは濡らした髪にふぁーっと軽くふりかけます。
ちなみにブローローションはなくても良いですが、グラマラスカールなどのブローローションには髪の毛に弾力を出すためのケラチンが入っていることが多いので軟毛の人の毛に弾力を出して立ち上がりやシルエットを形成しやすくなるという特徴があります。
なので極力使いたいところですね・・・。
この図はモデルさんの右バックサイド&サイド&フロントの生えグセと毛流れを図解したものですが、赤矢印の流れの方法に毛がぺったりと張り付いて生えています。
軟毛の方はこんな感じで下向きに頭にそって毛が頭皮に張り付いて生えている人が多いです。
そのためテキトーにブローすると下図の赤丸で囲んだ部分が凹んでしまうため(反対側は毛が集まってくるので凹みづらいです)
できるだけ至近距離でドライヤーを高速で動かし、根本に熱を当てて立ち上げる必要があります。
ちなみに目安としては青矢印の方向からドライヤーを入れると立ち上がりやすいです。
これは軟毛で毛がペタッとする人全員に言えることですが、基本的に自分の毛の流れの方向とは逆からドライヤーの熱を当てると立ち上がりやすくなります。
上の二枚の図を比べてもらうと赤矢印と青矢印の方向が反対になっているのが分かると思います。
右サイド&フロントも同じ要領です。
赤い矢印(生えグセ)とは逆からドライヤーを当てて根本を立ち上げます。
トップ&前髪は高さがほしい部分なので緑の矢印の方向へ引っ張りながら乾かします。
最後にタイトに収めたい部分や毛の流れ&シルエットを整えたい部分(オレンジの矢印)に熱を軽く当てます。
特に顔周りはクセが強い人が多いので少し引っ張りながら乾かすとクセが伸びてイイ感じに仕上がりやすいです。
ドライしても顔周りのクセがひどい場合は軽くアイロンすると収まりが良くなります(アイロンの熱が強すぎるとストレートになりすぎてクセ毛部分とのつながりが悪くなるので注意)。
ドライヤーやアイロンの使い方など、基本的なベース作りについては『スタイリング基礎知識』に細かく書いてあるので、ベース作りがうまくいかない方はぜひ読んでみて下さい。
2.スタイリング剤のつけ方
ベースが出来上がったら次にスタイリング剤をつけていきます。
この髪型は立体感が重要であり、水分を含みすぎるとぺったりなってしまうので…できるだけ毛がヘタりにくいスタイリング剤を使いましょう。
ワックスの付け方は下のリンク先に書いてあるので参考にしてみてください。
ポイントとしてはフロントの立ち上がる部分(青マル)のところはワックスをつけ、赤マルの部分はワックスをつけないようにします(赤マルのところにつけるとフロントが分解しやすくなります。注意!)。
右サイド~フロントの毛の流れは緑の矢印を参考にしてみてください。
このアップバングの髪型は切りたては写真の矢印のような毛の流れで分け目が目立ちづらいくなっていますが・・・伸びてくるとどうしても分け目がつくようになります。
その場合は無理に仕上げようとせず分け目のある感じでスタイリングした方が結果的に不自然な髪型にならないのでうまくいくと思います。
3.仕上げ
最後にハードスプレーを使い仕上げます。
※スプレーの使い方は上の『ワックスの付け方』のところに書いてあるのでわからない方はチェックしてみてください。
基本的にくせ毛の人は湿気に弱い性質を持っているため、しっかりハードスプレーで固めるのがポイントです。
ハードスプレーのものによっては水分量が多く、せっかくワックスで作ったスタイルが崩壊するようなものもあるので注意してください。
その場合は粒子の細かいスプレーを使うと軽い質感でしっかり固まります。
トリエの10番とかは有名ですよね!ちなみにぼくは昔箱買いしてました。
だいたいこんな雰囲気になれば完成です!
おわりに
さて今回は『ツーブロックアップバングショート』のスタイリングについて書いていきましたがいかがでしたか?
今回モデルをしてもらったMくんは大学生ですが、髪を短く切らないとダメというちょっと特殊な用事があったので今回はバッサリ短くカットさせていただきました。
ご来店のときはかなり重めのマッシュだったので生えグセがかなり寝た状態になっていますが、毎日しっかり立ち上げるようにブローしていれば、自然と髪の毛は立ち上がりやすい状態になってきます。(不思議ですよね!)
今回の髪型は耳周り・首周り・顔周りがスッキリしているので、面接やビジネス、あと頭髪の規定がある仕事やバイトなどにも対応できる髪型です。
さらに軟毛・硬毛・直毛・くせ毛と幅広い髪質に対応できるスタイルなので幅広く使えると思います。(スタイリング方法は髪質でそれぞれ違うのでまたその時々で書きたいと思います)
それでは今回はこのへんで終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
帰りにMくんと写真を撮りました。スタイリッシュな感じに仕上がってよかったです!
おわり